ここ最近の傾向としては、
哲学に関する英語の学術書を読みこなす能力が問われている。とはいっても、いたずらにむずかしい英文ではなく、関係詞やIt…that…構文、not~but~といった英文の構造を理解し、日本語訳に反映できれば、問題はない。普段から英文の個々のパーツがどのように組み合わさって一つの文を形成しているのかに注意して考えるくせを付けておくことが肝要である。
対策としては、
解釈とは言っても、同志社の場合、解答者がそれぞれ独自の解釈を打ち出す必要はなく、問題文におけるキーワードやキーセンテンスのもっと具体的な意味を文中の言葉を用いて説明すればよい。英文のテキストを読んでそこで言われていることを把握する読解力が問われていると言えよう。対策としては、英文を訳すだけではなく、英文で言われている意味内容をも把握する訓練を普段からしておく必要がある。
哲学者や哲学史を問うものは大半が解答者の知識を問うものであり、英語の知識とは直接の関係はないものである。出題される哲学者も、2013年度のルソー(Rousseau)、2012年度のカント(Kant)、ハイデッガー(Heidegger)、ヴィトゲンシュタイン(Wittgenstein)、プラトン(Plato)、アリストテレス(Aristotle)、デカルト(Descartes)、スピノザ(Spinoza)、カルナップ(Carnap)、2011年度のトマス・アクィナス(Thomas Aquinas)、ロック(Locke)、バークリー(Berkeley)、ヒューム(Hume)、アウグスティヌス(Augustine)、ライプニッツ(Leibniz)、2013年度のフッサール(Husserl)、フロイト(Freud)、デリダ(Derrida)など、哲学史に登場するオーソドックスな哲学者が大半であり、哲学を学ぶ上で知っておくべき基本的な事柄が問われていると言えよう。
対策としては、
受験者の知識を問うものであり、ドイツ語力とは直接の関係はないものが多い。扱われている哲学者も、2009年度のカント(Kant)、ヘーゲル(Hegel)、プラトン(Platon)、デカルト(Descartes)、2012年度のハイデッガー(Heidegger)、マルクス(Marx)、フッサール(Husserl)、サルトル(Sartre)など、哲学を学ぶ上で知っておくべき主要な哲学者が多い。対策としては哲学史の知識を吸収し、哲学史上の哲学者間の関係やそれぞれの流派について自分なりに表現できるようにしておくことが必要である。