大学院入試傾向と対策

京都大学大学院 教育学研究科大学院入試

■傾向と対策(英語)

文法などの細かい点について尋ねてくることはほとんどありません。
長文の全訳か、あるいは全体を読んで内容をまとめることが求められます。
従って、文法的な知識よりは、長文読解の能力が求められていると考えた方が良いでしょう。
長文を読んでだいたいの意味を把握する訓練が必要です。
また、心理学・教育学の分野からの出題が多いので、現在どのようなことがいわれているのかを広く知っておくことも役に立つでしょう。

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臨床心理学

■傾向と対策(論述)

簡潔な問題文で抽象的な論述を求めてくる傾向にあります。
従って、問題を出す側がどのような回答を求めているのかが把握しにくい場合が多いです。
こうした問題への対策としては、知識を身につけておくだけではなく(それは最低限必要ですが)、その知識に関して、現在の心理臨床の分野ではどのように考えられているのかを知っておくことが重要です。
また、心理臨床を行う上で問題となってくるであろう事柄について、普段から自分の考えをしっかりもっておくことが、合否を分けるポイントになると思われます。
そのため知識を知識としてだけではなく、発展させた形で自分のものとして深めていくことが必要でしょう。
また、心理臨床に関してだけではなく、認知心理学・発達心理学・社会心理学についても、ある程度の知識と自分なりの見解をもっておくことが望ましいと言えます。

■傾向と対策(用語説明)

専門用語の言語・定義を押さえておくことは不可欠ですが、それだけではなく、それぞれの用語同士のつながりも知っておかなければ答えにくい問題が出ることもあります。
そうした場合には、2つの用語を対比させる、あるいは関連づけて論じることができるかどうかがポイントとなります。

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教育認知心理学

■問題I・II

同一の問題について「認知心理学の観点」と「臨床心理学の観点」から論じる問題となっています。
これは、一つのパラダイムや立場に凝り固まらずに、多様な考え方ができるかどうかが試されていると考えられます。
これに対応するためには、自分の専門分野だけではなく、他の心理学分野の考え方も把握しておかなければなりません。
また、論述は自分の考えにオリジナリティを要求される課題ではありますが、基盤となるのは基礎知識です。

論述に説得力をもたせるためには、これまでの認知心理学や臨床心理学で何が議論され、何が明らかになってきたかという知識を用いる必要があります。

■問題III

認知心理学と関係した文脈にあてはまる要因を思案し、それをもとに研究計画を立てる問題となっています。

限られた時間内で研究の目的や方法を考えなければならないため、難易度の高い問題といえます。
このような問題への対策としては、まず認知過程に影響をおよぼす可能性のある要因をいろいろ挙げ、それぞれについて実験的手法にもとづいた検討方法を考える練習を積み重ねることです。
また様々な実験論文を読み、認知過程に関与する要因の例やその検討目的・方法についての知識を蓄えておくなども有効な手段です。

■問題IV

心理学用語の語句説明が10題出題されています。

出題形式は英語であるため、日ごろ心理学の用語を勉強する際に英語での言い方も調べておく必要があります。
専門用語のため、英語の直訳では対応できないことも多々あるので注意しておいてください。

認知心理学だけではなく、社会心理学、発達心理学、統計の範囲も出題されており、用語の難易度は比較的高いといえます。
入門書に出てくる用語だけではなく、より専門的な本を用いて対応する必要があるでしょう。

■総評

全体的に90分という制限時間に対して問題量が比較的多く、暗記では対応できない問題が中心的に出題されています。
用語説明のような勉強とともに、自分で考えて記述する練習を積み重ねておくとよいでしょう。

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