傾向と対策

立命館大学大学院 応用人間学研究科

■英語

専門領域の英語論文から出題され、長文の読解力を問う問題や、下線部の和訳、専門領域における基本的な知識など広範囲に及んだ問題が出題されています。

他の大学院と比べて異なる点は、和訳だけではなく長文読解力に重点が置かれており、時間内にいかにして英語論文を適切に読むことができるかが問われているところです。

基本的な英文法を習得した上で、臨床心理、対人援助に関する専門領域の英単語を多く覚えること、
さらに短時間で適切な長文読解をできるかが重要です。多くの専門領域の英語論文を読み、著者はその論文から何を言いたいのかが読み取れるようにしましょう。

■専門

臨床心理学領域は対人援助学領域との共通問題により社会福祉系の問題も出題されていますが、例年約10題の問題の中から2題(うち1題は選択必須問題)を選択して、論述していく形式です。

選択必須問題に関しては、心理臨床の知識を問うレベルの問題ではなく、そこから応用させた問題が出題されています。内容は、心理療法における枠に関する問題、クライエントの発達段階に即した心理療法などですが、その大部分はその目的と意義を問う問題でありこれらをいかに論述できるかが合格の鍵となっています。

基本的な心理臨床に関する知識を一通り学んだ上で、さらにその1つ1つの原則はなぜ大事だと言われているのかという目的と意義について論述してみることや、多くの心理療法の中からその共通性や特異性などを整理して、簡潔に論述できる力を高めていく必要があります。

■小論文

例年1題出題され、800字~1000字程度の論述が求められます。内容は、臨床心理士の専門性に関する問題が出題されています。

専門科目と同様、心理臨床に関して他の対人援助と異なる点はどのような点かなど、心理臨床活動の目的と意義、さらに色々な視点(自らの職業体験も含めて)からの自らの考えを述べる準備をしていくとよいでしょう。

■面接

5人~6人編成のグループワーク、グループワークの報告書作成、個別面接の順に面接が進められます。面接で最も重視されるのがグループワークで、このグループワーク内でのグループ力動が大きく変化したグループのメンバーから合格者が決められるといっても過言ではありません。 現に、合格者はグループワークでの特定のグループに偏っています。 さらにグループワークの報告書についても、グループワーク内での出来事を客観的に描写するといったグループのプロセスの報告が求められます。
個別面接に関しては、志望動機やなぜ臨床心理士になりたいのかなどが問われます。

主にグループワークで重視される点は、あるテーマからグループとしていかに成長していけるかということで、皆が意見を一致させてテーマの答えを回答することではありません。
そこで求められることは、まずはテーマから自分の考えを述べて、さらに他の人の意見を聞きどう考えていくのかといった流れが大事で、グループメンバーの独自性が出てくるように取り組んでいく必要があります。
日頃から、心理臨床の関する話題を多く知り、自らの考えをわかりやすく表現できるよう練習していくことが望まれます。

■総評

応用人間科学研究科の臨床領域であり、心理臨床に限定されず広く対人援助領域に関しても学ぶことができることが特色です。
そのため、入試では臨床心理士としての独自性、なぜ心理臨床活動が必要とされるのか、他の対人援助領域と比べてどう違うのかなどの心理臨床活動の基本的な姿勢が問われる問題が多く出題される傾向にあります。
そのため、臨床心理士としての専門性と心理臨床活動の原理・原則については、多くの書物を読み、自分の考えをまとめる学習が必要だといえるでしょう。

リストへ戻る

ページトップへ

  • 模擬テスト
  • 短期講座
  • 入学相談・進路相談
  • 心理大学院問題集
  • 心理大学院情報検索サイト
  • オンライン授業
  • インターネット授業-海外からも受講されています
  • 志望理由書・研究計画書添削
  • 学校関係者の方へ