試験内容

受験前に仕入れる情報量が成功する

一般入試の選考方法は、語学+専門(論文)+面接の形式をとっている大学が多いです。

専門試験については、何年度か分の過去問題を集めると、ある程度は出題傾向が予測できるでしょう。

問題を作るのは当然ながら大学の先生なので、担当する先生は自分の得意分野、つまり自分の研究テーマと関連した問題を作る傾向があります。(ただし毎年同じ先生が作るとは限りません。)

過去問題は入試係に問い合わせて郵送してもらうか、直接大学に行けば閲覧やコピーなどが可となっているところが多いです。

面接については、研究計画書をもとに志望理由や希望する研究テ-マの確認と、受験生側が希望する研究室でそのテーマが研究可能かどうかが再確認されます。
これについてはぶっつけ本番ではなく、その研究室の先生に事前に確認をとっておいたほうがよいでしょう。
つまり、受験前に仕入れる情報量が成功する鍵となります。

■語学

大学院入試では、大学入試のように細かい単語・文法知識などが問われることはまずありません。

大学側としては、入学後に海外の論文が読めるかどうかを試したいわけですから、長文が与えられ、全文訳・下線部訳・大意要約などを問われる読解試験が基本になります。
しかし、英作文やリスニングを課すところもありますので、注意が必要です。

大学院の外国語試験対策のポイントとして、「専門用語」の学習が挙げられます。
語学が得意な人でも、専門用語の知識がなくては専門論文を読んで訳すことはできません。
そこで専門用語の勉強は、語学の試験対策上必須となります。

専門用語と聞くだけで尻込みしてしまいがちですが、大学受験時に登場した単語に専門用語としての意味があったり、知っている単語の組み合わせで専門用語になったりする場合も多々あります。
とはいえ、大学院ごとに試験問題の傾向が異なりますので、まずは過去問題を入手して実際に解いてみましょう。

過去問題などを見てみると、和訳はほぼ全ての大学院で課されているため、「速読」の技術に加えて「精読」の技術が要求されているといえるでしょう。
しっかりとした、そして点をもらえる和訳を作るためには、「語彙力」、「文法力」、「読解力」の三つの能力を養う必要があります。

大学院入試では専門科目の得点差はあまりつかない傾向にあります。
差がつくのは実は、語学です。確かな語学力の養成が合格への近道です。
しかし語学については、今までの勉強法でコツコツというのが最も近道です。
ですから語学の対策だけでもできるだけ早く始めておく必要があります。

専門英語の対策をしてくれる予備校もあるので活用して下さい。

●語彙力

やはり単語や熟語を知らないと、文章は読めません。
したがって訳も書けません。辞書持込み可の大学も多くありますが、いちいち全ての単語をひいていると時間がなくなってしまいます。
ですから、ある程度の語彙を持っておく必要があります。

勉強法としては、単語帳、熟語帳を使うということが、めんどうかもしれませんが最も近道です。

基本的な単語については、大学受験用の応用編くらいのもので十分ですし、何冊も買い込む必要もありません。
自分が使っているものを一冊しっかり覚えるというのが重要です。

専門用語についても別に単語帳を用意するなどして、あらかじめ覚えておくことが必要です。

●文法力

文法力とは、一文一文の構造を読み解く力のことです。

何となく意味が通っても文構造に忠実でない訳には、たいていの場合、点数は与えられません。
なので、得点に直結する重要な能力といえるでしょう。
これも大学受験のテキストや問題集で十分対応できます。

●読解力

「読解力」といっても何を具体的にやればいいか分からないと思う人も多いでしょう。

読解力とは、一文一文の意味をとり、文章全体で何が書かれているのかを理解する力のことです。
つまり、「語学学習の総決算」のようなもので、突然身につくものではありません。
しかし、読解力がなければ文脈の流れに沿った自然な訳は作れません。

色々な勉強法があると思いますが、語学に全く自信のない人は、文法でまずしっかりと基礎を固めて、その後実際の長文に少しずつ触れて慣れていく、その間単語帳は別でしっかりとやっていく、というのが読解力を高める最もよい方法のように思います。

読解力とは「いかに慣れているか」です。ですから、長文をたくさん読んで、しっかり考えていけば身につく能力です。

■専門科目

出題の形式や内容、範囲は大学院によって様々で、統一の見解はないといってよいでしょう。

試験科目群がいくつかあるうちから2科目ほどを選択させるところもあります。

どちらにしても、学部編入試験の出題内容と比べると領域が絞られ、より高度な専門性が要求されます。
形式がばらつくといっても、各専門分野の論述問題が主流です。
そのうちでも「論理の解説が求められるもの」と「自分の考えが求められるもの」の2つに大別できます。

テーマだけが与えられ「○○○について述べなさい」となったものや、資料となる文献のあとにそれに基づいた問題が続くものが多くみられます。

専門論文なので、学部で学んだ専門科目の勉強にさらにプラスアルファの知識が問われます。
文系学部では用語解説が一緒に出題されている場合もあります。

過去問題を見てどの分野から多く出題されているかを調べ、また自分が希望する研究室の研究テ-マに関するものはなるべく論文・著書・研究雑誌・学会誌などまで幅広く網羅しましょう。

筆記試験だけでなく面接のときにも知識を問われることがありますので、必ず役立ちます。

■研究計画書

研究計画書とは、自分が大学院入学後に取り組む研究課題を具体的に記述した書類で、大学院・研究科によって指定される字数はまちまちですが、大体 1000字~4000字程度にまとめるものです。

大学院を志望する人物が、志望時点でどのようなテーマをどれだけ具体性を持って研究し、どのような論文を完成する予定であるかを、大学院側が判断する材料です。

むやみに熱意や自己PRをすれば良いのではなく、「研究というものへの自分の適性」や「研究者としての正しい資質」を示すべき書類です。

研究計画書は単なる入学書類の1つではなく、書類審査の中で大学院側が最も重視するものです。筆記試験の対策ばかり先行して研究計画書がおろそかになると、大学院には合格できません。

内容的にはまず希望する研究課題を挙げ、なぜその研究をしたいと思ったのかという研究動機やその目的と、具体的な研究方法について、そしてその研究がどのような意義・役割を持つかを述べます。

研究計画書の中で重視されるのは研究方法です。

必ず念頭におかなければならないことは、「研究とはどのような営みであるか」を大前提にして書き進めることです。

大学院とは単なる知識の伝授の場や理論を作る場ではなく、情報を収集・整理・活用しながら問題解決に向いその方法を導き出す場です。
また研究には計画性というものが必要であり,一定期間内に成果を出すことを要求されます。
読み手である大学の先生は、受験者にそうした能力があるかどうかを研究計画書で見きわめるのです。

他にも問題を提起するに至るまでに、どれだけ先行研究をあたったかつまり、これまでの研究経過も重要になってきます。
どのような研究課題であっても必ず先行研究が存在するのであって、それを踏まえて自分の問題との関連を明確に意識しながら問題を示さなければいけません。

関連する文献を読み込み、そこから客観的かつ論理的に問題点を導き出し、研究目的を明確にすることが必要です。

まずは、関連するテーマについて徹底的に文献を集めて読みましょう。

やってみるとすぐわかると思いますが、適切な自己表現を踏まえつつ、限られた字数でシンプルにこれらの内容を盛り込むことはかなり難題です。

研究計画書は最低3ケ月から半年くらいかけて作成していきましょう。
そして自分なりに書いてみたら、一度専門知識のある人に添削してもらうのがよいでしょう。

■面接・口述

面接についても、各大学によって個人面接・グループ面接・グループ討論面接など様々な方法が採られています。

受験者全員に面接を実施するところや、筆記試験に合格した者のみに面接を行う大学院があります。

面接官はたいてい複数人いますが、質疑の厳しさもその時々によって違います。

面接で問われることが多いのは、専門分野に関する知識や提出した研究計画書の内容についてです。
予想される質問内容については、あらかじめ答えを用意しておきましょう。

社会人入試の人は、たいてい試験科目が軽減されるため、どうしても合否に対して面接や研究計画書の占める割合が大きくなります。

筆記試験の英語や専門科目が免除になっていても、面接で専門教科の基礎知識や語学力について問われることもあります。

いずれにしても自分の研究分野についての知識は、しっかり積んでおく必要があります。

以下に面接で聞かれることが多い質問をあげてみました。

●筆記試験の出来

専門科目に関しては知識の再確認や少し突っ込んだ内容を質問される場合もあります。

筆記試験で何を答えたか忘れないようにしましょう。

●大学院への進学理由

「自分はここの大学院にくるしか方法がない」というくらい、納得させられる理由を考えましょう。

●研究計画書について

「書いて渡してあるのだからそれでよいだろう」というわけにはいきません。

「研究計画について説明して下さい」といわれることも多く、紙面に書いてあること以上の熱意を伝えるべきでしょう。
またここでも基礎知識や語学力などをチェックされかねません。

●卒業論文の内容

入学後の研究テーマが現在学部で取り組んでいるテーマと関係があるものなら、それを関連づけて説明できれば尚よいでしょう。

関係のないテーマに取り組んでいる人も、卒業論文の内容についてはしっかりと答えられるようにしておいてください。

●学部での成績

これは既に決定しているので自力で変えられるものではありません。

苦手科目については何故成績が良くなかったのかを説明できるようにしておきましょう。

●併願校について

大学院側にしてみれば、合格したら必ず入学して欲しいと考えていますが、併願先を聞かれた場合は正直に答えて構わないでしょう。

受験生側にもそれぞれの理由があります。
しかし「第一志望は」と聞かれたら、違う大学院の名を正直に挙げるのはやめましょう。

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