試験問題は、「小論文」「英語」(第二年次編入学)「専門科目」「英語」(第三年次編入学)で、それぞれの科目の解答時間は120分ずつです。
「英語」(第二年次・第三年次共通)
・傾向
法学部の英語試験の問題は、例年二つ出題されています。出題傾向に関して、第一問目は、A4一、二ページ程度の英文をすべてもしくは部分的に和訳する問題です。第二問目は、第一問目より比較的長いA4二、三ページ程度の英文を読み、指定された代名詞や重要概念を説明する問題、英文の該当箇所を和訳する問題から構成されています。出題される英文の内容は、法学についての詳細な専門的知識というよりは、むしろ法学に関わる政治・経済・環境などの幅広い知識を必要とするものです。具体的にキーワードを挙げると、「アメリカの法規則」「平等性」(H22)「アメリカの反トラスト法」「グローバル化」(H23)「契約の自由」「リバタリアニズム」「パターナリズム」(H24)「環境問題」「アメリカの憲法システム」(H25)などです。
・対策
第一、第二問目ともに、細かい文法事項の理解は必要とされませんが、基本的な英文法の理解と学術的なレベルの語彙の習得が求められます。それゆえ第一に、和訳問題にうまく解答するために、自然な日本語に和訳できるような対策をしておくことが肝要です。つづいて、上述したキーワードのような法学以外の現代的な重要概念を含んだ内容を扱う英文が多いので、そうした英文を解釈するために、ある程度専門的な単語・語彙・言い回しについて理解しておかなければなりません。そのため、英語で書かれた、法学・現代社会についての入門的な内容のテクストに触れたり、それらの分野に関する英単語を集中的に学習したりしておくことが望ましいでしょう。さらに、要約問題に対処するために、重要概念を適切に論述する能力を磨いておかなければなりません。したがって、対策としては、幅広く現代的問題を扱う書籍(新書など)を読んだり、その内容をまとめたりして、自身の教養と知識を深めておきましょう。
