大阪教育大学 教育学部 小学校教員養成5年課程(第二部)編入 3年次編入

投稿者: | 2015 年 1 月 16 日

来月2月に試験を控えている「大阪教育大学」の編入学試験の筆記対策

一般選抜について(別日程で「特別選抜」も実施)
・一般編入:総合科目・小論文
・学士編入:小論文
(注意)試験科目変更:平成26年度から「総合科目」が実施された。

【総合科目】
学科についての一般的・全般的知識を問う科目。国語(読解、漢字、四字熟語、古文)、社会(政治経済、日本史、世界史)、理科(物理、化学、地学、生物)、数学、英語の五教科を主として、他に、音楽・美術工芸・保健体育・家庭科から出題される。H26年度は、大問28題を90分で解く形式だった。
すべて記号選択式だが、それゆえに正確な解答が望まれる。いずれも中学~高校基礎レベルの問題。対策としては一般常識の問題集が適しているが、苦手科目については中学・高校教科書で基礎を固めておくと安心。

【小論文I】
例年、課題文を読ませ、600字以内で書かせる形式。
課題文はさほど長くなく、よく知られた著者による平易な文章が多いので、よほど読解が苦手な人でなければ読むのに手こずることはないだろう。近年の出典とテーマ(丸カッコ内)は以下の通り。

平成26年度:パックン「実はすごい、日本の教育」(日本の教育とアメリカの教育の比較)
平成25年度:姜 尚中「続・悩む力」(科学について)
平成24年度:村上龍「無趣味のすすめ」(仕事について)

単に、課題文を読んで自由に意見を述べるだけでなく、課題文を要約したうえで「教育」についての自分の考えと結びつける(H24)、筆者が書いていない部分を推測させる(H26)などの指示もあるので、どんな問われ方をしても慌てないように、過去問に触れて形式に慣れておきたい。
ただ、設問形式は異なっても、いずれも、受験者の教育観が問われている。さまざまなテーマを、自分の教育観や理念と結びつけて論じられるようにしておこう。

【小論文Ⅱ】
例年、データ型小論文と課題文型小論文が一題ずつ出題される。
600字以内の小論文を二題書くことになるので、ある程度スピードも必要であろう。構成・内容を入念に練ってから書き始めるようにしたい。
各年のテーマは以下の通り。

平成26年度:問一 子ども観について(課題文型)
      問二 創造性教育について(データ型)
平成25年度:問一 高校生の関心事(データ型)
      問二 好きなもの(課題文型)
平成24年度:問一 児童虐待について(データ型)
      問二 学ぶことについて(課題文型)

まず、課題文型問題の課題文は、小論文Ⅰと同様さほど難しくはない。小論文Ⅰよりは、抽象的なもの、エッセイ的なものも多い。論旨を要約し・題目を付け・論じるというスタンダードな硬い設問(H26)もあれば、「好きなもの」を述べていくというエッセイ的課題(H25)も出題されている。過去問で、さまざまな文章・形式に慣れておくのがよい。教育と結びつけて論じることが求められているのは、小論文Ⅰと同様である。
データ型問題は、複数のグラフを比較してそこから情報を読み取ったうえで、自分の考えを書かせるものである。複雑なグラフは出題されていないが、データ型問題に慣れていない人は、過去問、また小論文の基礎的参考書で練習しておくと安心であろう。テーマはやはり教育に関係するものばかりであり、普段から、専門分野についての意識を深めておくことが求められる。

村田先生