10月も終わりに近づき、すっかり秋らしくなってきましたが、みなさんはいかがお過ごしですか?
私がこのブログを書かせていただくのは3回目なのですが、今回も日頃授業をしている「心理学」から少しお話ししたいと思います。
ここで、クイズです♪
A D 4 7
ここに4枚のカードがあります。これらのカードはすべて表にはアルファベットが、裏には数字が書いてあります。ここで、「もしカードの表が母音ならば、裏には奇数が書いてある」という命題が正しいかどうか調べるためには、どのカードをめくる必要があるでしょうか?
少し考えてみてください。
…答えはAと4のカードを裏返す。
どうでしょう?みなさん正解できましたか??実はこの問題は大学生の正答率10%の問題なので、少し難しかったかもしれませんね。
さて、ではここでクイズ第二問目♪
22歳 コーラ 16歳 ビール
ここに4枚のカードがあります。これらのカードの表にはその人の年齢が、裏にはその人が何を飲んでいるのかが書いてあります。ここで、「もしビールを飲んでいるのならば、その人は20歳以上でなければならない」という命題が正しいかどうか調べるためには、どのカードをめくる必要があるでしょうか?
…答えは16歳とビールです。
さぁ、どうでしょうか?この問題は大分簡単だったのではないでしょか?大学生の正答率もぐっと上がって80%です。
この2つの問題は非常に似通った問題であるのにも関わらず、難易度は異なっているように感じられます。
この1題目は演繹的推論の実験で実際に用いられた問題なのですが、このように問題に表現されている内容が具体的になれば、正解に到達しやすくなるということがよくわかります。
教科書等においても文章表現が難しくてなかなか理解しがたい場合があると思いますが、一度自分でよりイメージしやすい表現に変えて考えてみると解決の糸口が見つかりやすいかもしれません。
これらの問題は心理学のほとんどの教科書に出てくるものなので、興味をもたれた方は是非一度読んでみてくださいね。
丸山先生
