心理大学院 傾向と対策「花園大学大学院」

投稿者: | 2013 年 11 月 6 日

花園大学大学院 社会福祉学研究科
社会福祉学専攻 臨床心理学領域

専門科目
【傾向】例年、(1)語句説明問題、(2)論述問題(計1600字程度)が出題されている。年度ごとに傾向が一貫している場合が多く、春受験を目指す場合は、同年度の秋受験の傾向を把握しておくとよい。記述分量が多く、時間に余裕はない。書き出す練習をこなしていくことは必須である。
(1)では、8つの語句から4つを選び、それぞれ150字程度で説明する問題である。内容は、基本的知識を問うている。範囲は心理学全般であり、基礎心理(学習・言語・欲求など)、発達心理学、社会心理学、心理統計学、および臨床心理学などから出題されている。特に、臨床心理学からの出題は多く、心理療法、心理検査、異常心理学の具体的用語を中心に出題されている。人名も例年出題されており、業績を説明することが条件として求められている。
(2)では、800字程度×2題、あるいは1000字程度+600字程度という形式で論述問題が出題されている。内容は、臨床心理学全般(心理面接、心理査定、地域援助、研究)から基本的なレベルの論述であり、心理面接の基本的事項、精神分析のキーワードや、地域援助に基づいた対応を問う問題などが出題されてきた。ただ、架空事例を設定して対応を記述することを求める応用的な事例問題(1000字程度)が出題された年もあり、難易度、傾向は年度によって差があるといえる。

【対策】(1)(2)ともに、心理学全般の基本的事項から出題されており、基本的な知識をしっかりと固めていくことは必須である。そのうえで、臨床心理学についてはやや掘り下げて知識を深める必要がある。
 (1)に対しては、キーワードをノートに書き出して150字程度でまとめる練習が効果的である。「定義」に加えて、いかに重要なキーワードを盛り込むかの感覚を、アウトプットとする中で培っていく。(2)に対しては、論述演習を豊富にこなし、時間の中で書き切る練習を積むことは必須である。知識の習得と並行して、早くからアウトプットの練習を組み込み、論理的にスピード感を持って表現する力を養っていくことが重要である。