放送大学大学院 文化科学研究科 臨床心理学プログラム

投稿者: | 2015 年 11 月 25 日

出題形式
2012年以降は600字以内での記述問題が5題出題されている。
特徴的な点としては、二つの概念、方法などが提示され、その比較を求めるという形式がしばしばみられることである。そのため、それぞれの特徴を端的につかんでいることが求められる。

出題内容:概ね以下の4つに分類される。
1) 理論についての問題
例:精神分析学内の学派である対人関係論と対象関係論について、代表的な研究者名をあげ、対照しながら、各特徴を簡潔に述べよ。(2014年)
2) 精神疾患に関する問題
例:自閉症に関連する概念について、とくにDSMにおける変遷に言及しながら論じなさい。(2015年)
3) 臨床心理士としてのありかたを問う問題
例:ある相談機関で、あなたが在日外国人のクライエントの相談を担当することになった場合、一般にどのような点を考慮しなければならないかを論じなさい。(2013年)
4) 方法に関する問題
例:longitudinal methodとcross-sectional methodとはどのようなものか。そのメリットとデメリットを含め、特徴を述べよ。

対策
直前の対策に限定して書くと、以下の学習が勧められる。
・基本的な理論や精神疾患についての復習
・方法という観点からの見直し

方法という観点からの見直しは、しばしば理論や精神疾患の学習に比べておろそかになりがちであり、かつテキストにおいて方法という観点からまとめられた章がなく、各分野、内容の箇所で分散して説明されていることも少なくない。その場合は索引から各方法が記述されている箇所を引き、自分で方法論についてまとめるという作業をした方がよい。

増井先生