北海道大学 法学部 2年次編入学 小論文

投稿者: | 2013 年 11 月 21 日

平成26年度 北海道大学法学部 第二年次編入試験  

◆小論文◆
出題の傾向
 例年、大問が二問に各問が二問(問題1 問1. 問2、問題2 問1. 問2)の形式である(ただし、平成25年は問題1に小問なし)が、本年度もこの形態を踏襲している。
 二問とも、長文を読み、要件にしたがい要約等、自分の意見を述べる、という出題形態も例年通りである。
 論述の字数について、各問について100字~500字程度であり、問いによって字数制限に多少のばらつきはあるが、例年4問あわせての字数は概ね1000字~1200字程度であり、年によって大きな差はない。本年度も、250字が2問、200字と300字の合計1000字であった。ただし、例年400字以上の比較的大型の論述が1題は出題されていたが、本年度はすべて200字~300字で平準化された。
 課題文の長さについて、過去問を遡ると年によって課題文の長さにかなりばらつきがあったが、近年は3~4枚程度で安定している。本年度も大きな変化はなかった。 
 
出題内容と対策について
 課題文の内容は、日本の憲法学者が国際情勢も加味して日本の憲法の在り方について論考したものと、スペインの哲学者が大衆と文明について述べたものである。2問とも、ある程度の前提知識があるにこしたことはないが、知識よりも、文章の理解力・論理的な記述力が要求されている点も例年通りである。
 出題内容は、裁判所判例の抜粋や、研究者のレポート、国際情勢や哲学、文化論等多岐にわたる。対策としては、日頃からある程度難しめの文章を読みなれておくこと、それに対して200字から500字程度の要約をしてみると良い。題材は、実際の判例や新書等でも良いし、他大学の過去問も良い題材になると思われる。