東京外国語大学 編入学試験について

投稿者: | 2013 年 1 月 19 日

学部の改編により編入学試験が今年度より変更となります。
中央ゼミ生徒にも人気の大学で、東京外大の編入学に関する問合せが最近増えてきています。
やはり新しく変わると皆さん戸惑うようで、不安なことも多いかと思います。

昨年までの編入学試験との大きな違いは、外国語学部が2の学部(言語文化学部と国際社会学部)それぞれ個別の試験となることと、「2段階選抜」になったことです。

具体的には、「1次選抜」として「書類選考」
「2次選抜」として「筆答試験と口頭試問、または口頭試問」が実施されます。

今回は、この1次選抜(書類選考)についてコメントさせていただきます。

主な提出書類は、
・編入学志願票
・編入学志願(理由)書(志願理由・入学後の学修計画など)
・言語検定試験証明書(TOEFL iBT など)
・成績証明書
・卒業証明書または在籍証明書
など数点が必要となります。

この中で今から対策が必要なものは、主に以下の2点です。
①言語検定試験証明書
②編入学志願(理由)書(志望理由や入学後の学修計画について)

①言語検定試験証明書
・国際社会学部:全員TEOFL iBTのスコアが必要
・言語文化学部:地域言語を英語または日本語とする志願者はTEOFL iBTのスコアが必要
他言語を志願者は各言語証明書(例:観光庁が実施する通訳案内士試験など)が必要

TEOFL iBTのスコアは、特に基準点は設けていませんので、極論は何点でも出願は可能です。
しかし、東京外国語大学は英語のスキルの高い生徒さんが受験します。
大学に提出する受付期間の8月までに70点前後~80点程度は出せるように頑張りましょう!もちろんもうすでに高いスコアを出している生徒さんは、さらに上を目指し頑張って下さい。なお、TOEICのスコアは利用できませんのでご注意ください。

②編入学志願(理由)書
これについては、言語文化学部と国際社会学部では若干様式が異なるが、必要な準備はほぼ同じです。国際社会学部は、文字数2,000字以内で記載が必要です。

主な内容は
・志望理由(大学・学部・履修コースとその選択理由)
・入学後の学修計画
・指導を希望する教員名 などです。

昨年度までも専攻によっては志願理由書の提出を課していましたが、指導希望教員名は明記する必要はありませんでした。今年度から記載させるという形式を取っています。編入学者が、入学後の履修の際に、すぐに指導教員を決めないといけないため、円滑にするためにという趣旨からです。

すでに希望教員がいる場合は問題ありませんが、まだ具体的に決まっていない受験生は、大学案内・シラバスや、興味のある分野を専門とされている教員の書籍や論文を読む等が必要になります。この下調べをしようとすると、出願の直前は筆答試験や口頭試問の勉強で時間をとられてしまいますので、今から準備をしておくようが良いでしょう。

そして内容が大まかに決まれば、実際に書きだしてみましょう。
志願理由書は中ゼミ生徒でなくとも、添削指導を受けることが可能です。

1次選抜を通過できないと、実際の試験を受けることができません。出願までにはまだ期間がありますので、今から余裕を持って対策を始めていきましょう。

なお、今回の内容は現時点での大学からの予告であり、正式には2013年7月発行の募集要項で必ず各自確認してください。