和訳のトレーニング

投稿者: | 2013 年 6 月 21 日

英文法や英単語を覚えるのが苦手という方は少なくないかと思います。文法なんて覚えなくても感覚でなんとかなる!と豪語する人もなかにはいるかもしれませんが、文法は英語を読むためのいわば「ルール」。スポーツやゲームを楽しもうとするならば、最初にルールを覚えなければなりませんよね。でないと、スポーツやゲームをやっても全然楽しいものとはならないでしょう。英語を読み、他者とコミュニケーションをしようとするならば、文法はしっかり学習していただきたいと思います。そのためのおすすめの方法は、基礎的な文法を網羅していて簡単な例文が載っている文法書を一冊購入して通読すること、そして一回で覚えようとせず何回も繰り返し読むことです。例文は書くなり音読するなりして、どのようなシチュエーションなのかということと共に覚えてみましょう。おすすめの文法書は『総合英語フォレストForest 6th edition』などがいいかと思います。
単語の覚え方も人それぞれやり方はあるでしょう。どうしても覚えられないという方は家中に貼って覚えるというのもいいかもしれません。以前テレビでトイレのドア、それも内側でなく外側に貼ることをお勧めしていました。単語をきちんと覚え、日本語が言えないと中に入れないということです。また部屋ごとにテーマを決めてキッチンは思考系の単語、居間は動作系の単語を貼っておくというのもいいのではないでしょうか。場所の様子とともに記憶されるため、思い出しやすくなるかと思います。
さて、英文を読む際に速読を推奨することがあるのですが、あくまでもそれは理想とこころえておきましょう。文法や単語の知識があやふやなまま速読をすることには大きな危険性があります。それは英文の意味を正しくとらえるということができなくなるということです。冒頭でも挙げました感覚で解くということは自分勝手な思い込みや推測で解くということを意味しており、誤った和訳をする可能性が高いと言わざるをえません。そうならないようにするためには、文法項目別に構文を取り上げ、短めの英文が載っているような問題集に取り組んでみてください。おすすめの問題集としては『英文解釈の技術100』(ピアソン桐原)や『英文和訳のトレーニング』(Z会)などが挙げられます。原文に忠実かつ日本語として自然なものとなるようトレーニングしてみてください。

熊倉先生