大阪大学 医学部 編入学 筆記試験対策

投稿者: | 2013 年 10 月 12 日

英語
様々な内容の文献から出題されるが近年は科学雑誌の論文抜粋が多い。論文に特有な専門用語、英文構造が多く、科学を読み慣れていない文型出身の受験生などは理解に難渋する内容だろう。対策としてはまず過去問を解き傾向をしっかり把握し科学英語に慣れること。同様の出題傾向をもつ千葉大学、神戸大の学士編入の過去問題を解くことも有効だろう。

生命科学
傾向が不安定であり、出題範囲が広い。とはいえ、基本的な問題を問われるためいかに基礎的な問題を確実に得点する必要がある。エッセンシャル分子生物学レベルの教科書を一読したあと一度過去問を解いてみて知識の穴を埋めていく勉強が効率的であろう。阪大は癌の研究が盛んであるためか、出題に癌を絡めてくる場合が多い。基礎的な病理学、社会医学の問題も出題されることがある。近年の日本人の死因、アレルギー疾患など小論文の対策にもつながるので一次試験の前に知識を整理しておくとよい。

化学
大問四問によって構成される。前半の二問は量子化学、熱力学といった物理化学的な内容、第三問は反応機構を絡めた有機化学、第四問は生成物を予想する穴埋め問題が最近の傾向である。有機問題はパターン化した問題が多いので得点しやすい。大学院対策の問題集などで反応を丸暗記することを推奨する。第三問は矢印をつかった反応機構を描かせる問題が多い、立体異性体について言及する問題も多いので日々の学習から異性体について注意したい。理論化学は一見複雑な問題が多いが、問題文をよく読むと基礎的な内容を問うている問題も少なくない。サイエンス社の物理化学のレベルと内容の演習書を一冊仕上げれば、ほぼ範囲はカバーできている。一部、高度な問題もあるが合否にはあまり影響はしないので捨ててしまって構わないだろう。

物理
試験科目の中で年によってもっとも難易度の変動が大きい。高校物理で十分対応可能な年もあれば大学課程の物理学から中心に出題される年がある。傾向としては質点力学、電磁気学、熱力学からの出題が多いが近年は波動の問題も出題された。過去に出題された問題に似た問題は演習書などで解答を熟読しておくといいだろう。最も差がつきやすい科目であると思われる。マクスウェルの方程式など高度な内容も問われえるがまずは高校レベルの基礎学力の充実が重要である。