大阪大学外国語学部第3年次編入学 傾向と対策

投稿者: | 2016 年 2 月 12 日

英語

毎年3題出題され、1題目が長文読解、2題目が英作文、3題目がリスニングとなっている。問題形式自体はオーソドックスなものだが、制限時間が90分で、長文読解、英作文ともに分量が多めなことから、時間配分にも注意を払う必要がある。難易度は大学にふさわしく高めといえるだろう。
長文読解は年によって分量は多少異なるが、おおよそA4で1枚くらいの長さの文章が出題されている。問題形式は、ところどころに下線が引いてあり、その部分を和訳したり、その部分についての著者の考えを説明したり、といったものである。出題される文章の内容は、語学や文学に関するものから歴史や社会問題に関するものまで様々であり、特に傾向に偏りは見られない。
対策としては、英文を正確に日本語に翻訳できるかどうかよりも、文章全体の内容をきちんと把握できているかどうかが問われているので、英語を正確に理解できる語学力はもちろん必要だが、それだけではなく、その内容や著者の考え方を自分の言葉で説明できるだけの読解力や国語力も必要とされる。従って、英語に限らず、普段からいろいろな文章を読むようにするのが良いであろう。出題される文章は基本的に説明文であるため、文学的な凝った表現が使われていたりすることはなく、比較的読みやすい文章であり、難解な語句には注が付いているため、この学部を志望するものであれば、語彙や文法などの語学力はまず問題ないであろう。ただし、制限時間と全体の分量との兼ね合いから時間的余裕はあまりないと思われるので、ざっと一読するだけで内容を把握できるよう、速読の訓練もしておくことが望ましい。
英作文に関しては、10行程度の日本語の説明文の一節を英語に直す問題が出題されている。直訳するだけでは意味が通らない部分もあるので、論旨を理解し、自分なりに読み替えて、適切な英語に直す必要がある。日本語の表現にあまりとらわれず、自然な英語で表現できるかどうかがポイントとなるであろう。対策と言うほどでもないが、日本語の文章を読み替える練習をするとともに、様々なイディオムを使いこなせるよう、表現のパターンを覚えるといった英作文の基本的な練習を怠らないようにしたい。
リスニングは英文を聞いて、その内容に関する質問に答えるという形式になっており、読解同様、細部を正確に聞き取れるかどうかよりも、文章全体の内容を理解することが求められている。

疋田先生