世の中で求められている英語力はcommunicative Englishに偏って来ていますが、研究の世界で求められる英語の力は今なお「精読」が中心です。それは、その分野での海外研究の動向をつかむために、海外の文献を渉猟し、時には翻訳、紹介することが求められることが多いからです。そのため、研究者になることがある程度前提となっている大学院では、構文、語彙ともに高いレベルの英文が出題される傾向があります。大学院に入ろうとする人はこのことを十二分に覚悟して、英語の勉強に取り組み、合格を勝ち取って下さい。
個人的にお勧めの英語の参考書には以下のようなものがあるので、本屋で立ち読みなどしてもし気に入ったものがあれば、使ってあげてください。
・ 清水 かつぞー『ピーナッツ英単語ほどおいしいものはない』←三冊シリーズです
・ 伊藤 和夫『新訂 英文解釈教室』
・ 島田 浩史・米山 達郎・福崎 伍郎『英語長文読解の王道 パラグラフリーディングのストラテジー』←三冊シリーズです
・ 安西 徹雄『英文翻訳術』
・ 野矢 茂樹『論理トレーニング101題』←英語の参考書ではないですが、使えます。
全て、時の試練に耐えてきた本格的なものです。これらは、その筋では元祖と言えるものがかりですが、これらに加えて、英米のacademic writingのハウツー本などもお勧めです。「academic writing」「how to write essay」などで検索すれば、山のようにヒットするでしょう。
小見先生