Nothing can be done without trying it.

投稿者: | 2011 年 6 月 16 日

唐突ですが、私が今現在行っている研究について紹介したいと思います。
私たちのDNAは太陽からの紫外線、体調が悪いときに摂取する薬、宇宙からの宇宙線に含まれる放射線等で常に何らかのダメージを受けています。ダメージとは具体的には、DNAがちぎれることです。DNAには生命維持に大切な遺伝情報が含まれています。そうなってしまうと、細胞が死んでしまう、あるいは細胞ががん化してしまいます。このような不都合な事態をどうやって避けると思いますか?
答えはDNA修復。私たちの細胞にはそういった機能が備わっています。
DNA修復と一言でまとめていますが、その修復には様々な種類があり、何種類もの遺伝子や因子が関わっています。この遺伝子や因子の機能を知るとともに、細胞のがん化のメカニズムについても解き明かそうとしています。そして、がん化してしまった細胞に最適な抗がん剤を選択し、最小限の副作用で、がん患者のがん化を止めることについても考察中です。でも、その実験もなかなかうまくいかず葛藤したり、意外とうまいって嬉しいこともあります。
「あれ、タイトルは?」って突っ込まれると思うので、この辺で強引な締めくくりにします。意味は、「やってみなければ、何もなされない。」です。何もしない、そういう日々を過ごすより、何かをして一喜一憂する、その方が日々面白いのではないかと思います。

平川先生