大学院での研究生活は分野や研究者によって様々なスタイルがあります。実験を中心に研究を進める理系の研究者は、特に共同研究などが多い場合は、食事なども含め集団行動が多いのではないでしょうか。その一方、経済分野の研究をしている私の場合は、現在は基本的に朝から晩まで1人きりの研究生活です。起床・就寝時間も食事の時間も自由、調査に行く時期も自由、ただ論文の締め切りだけがある、そんな生活です。
私の研究は財政の統計書のデータをこと細かく分析していく研究です。研究室の机上の配置は、机の奥にノートパソコン、手前左側にコーヒーカップ、そして手前中央から右側に大量に積み上げられた統計書という感じです。今はひたすらエクセルへのデータ入力と数式処理に没頭しています。
個人研究はしばしば視野がせまくなりがちになるので、他分野の研究者との交流などは自分の研究にも刺激になる良い機会です。研究室の他のメンバーは、研究を進める上での直接のパートナーではありませんが、挨拶や雑談などを通じて彼らとコミュニケーションを図っています。
研究そのものだけでなく体調面・精神面を含め自己管理が重要な研究生活ですが、そのプロセスが自分を人間的にも成長させてくれているように感じています。
松本先生