スランプ克服法

投稿者: | 2012 年 2 月 9 日

【スランプは悪魔】
 受験勉強をしていて、時間も努力も十分なはずなのに、なかなか成果として表れない時ってありますよね。つまり、スランプにすっかり陥っている時です。私も受験期間中によくスランプに陥ってしまうことがよくあったのを覚えています。辛いし、苦しいし、今にも受験勉強から逃げ出したくなりますね。だからみんな、「スランプは悪魔だ」と思っている人は多いのではないでしょうか。私も以前は、スランプは悪魔のような存在で、知らずのうちにとりつかれ、知らずのうちに去っていくと考えていました。つまり、時間だけが解決してくれると思っていまし。しかし、実際スランプは、悪魔とは全く逆の存在なんです。
【スランプはチャンス?】
 スランプは、むしろ自分に自分の弱点を気付かせてくれる絶好のチャンスなんです。スランプに陥るにはそれなりの原因があります。つまり、自分が理解していない部分ですね。その原因を見つけ出し、適切に処理する。そうすることによって、スランプからの脱却は可能だし、さらに成長することができます。けれど、一番難しいことは、弱点を克服することではなく、弱点を見つけることなんです。
【スランプの特徴】
スランプの特徴は、自分自身で無意識に弱点を見落としている。つまり、弱点が何かに気付くことができない点にあります。それがスランプの一番厄介な点です。弱点がわかってそれを改善することは、誰にも出来るように思います。しかし、スランプに陥ったときに、自分の弱点を自ら見つけ出すことができる人は少ないように思えます。そこで、自分の弱点を見つけ出す方法を1点紹介します。私が実際に行った方法です。
【スランプ克服】
 私が行った弱点を見つけ出す方法は、「本屋に行くこと」です。私は勉強に行き詰まったときは、必ず大きな本屋に行くことにしていました。大きな本屋に行くと、参考書がぎっしり詰まった棚が数列もあります。その棚の参考書のタイトルを端から端まで見ていきます。そうすると、どこかで目の留る本が見つかります。それが自分の弱点に関する本です。
英語に関して、思い通りの答案が書けないことがありました。その折、本屋に出かけると、『英文翻訳術』という本が自然と目に留まりました。自分は翻訳の技術が存在することをそもそも知りませんでした。その本に出遭うことによって、翻訳術の存在に気づき、それを知らないことが弱点の原因であったことに気付きました。弱点が分かれば早いもので、その本で和訳を勉強しました。その結果、試験当日でも、納得のいく和訳を完成させることができました。
本屋に通うことによって、今まで気づくことのなかった弱点を、本棚は教えてくれます。スランプに陥った際には、ぜひ本屋に足を運んでみてください。きっと、自分の知らない気付きを教えてくれることでしょう。

尾川先生