語学の学習について 2

投稿者: | 2012 年 2 月 14 日

  大学院受験の英語の問題は、長文読解がほとんどです。学部編入試験もこれに準じます。そして、長文読解では、第一に構文を正確に取ることが求められます。普段の学習で、難解な構文に時間をかけて取り組み、これを把握できることはすばらしいことであり、喜ばしい進歩です。しかし、さまざまな種類の構文が一通り理解できたとしても、それだけでは十分ではありません。もうひとつ越えなければ段階があります。試験は限られた時間で行われるものです。皆さんは構文を見抜く力をできるだけ鍛えておくことが必要になってきます。そのためには学習した文章の復習が大切なのですが、この復習で一番重要なことは、一度つかんだ構文を意識して復習することです。現在分詞と動名詞の区別、現在分詞や過去分詞が後ろから名詞にかかっていること、分詞構文、形式主語、強調構文、同格関係、関係代名詞のすぐ横にはない先行詞など、確認しながら復習することです。これは単語や熟語を覚える学習とは質的に異なる学習です。覚えるのはなく意識する学習です。繰り返し繰り返し頭の中で整理する学習です。そうした日々の中で、多様な文法と構文が皆さんの意識と一体となり、英語を読むことが容易に、もしかしたら、楽しくなる人もいるかもしれません。それは日本語を読むときのように自然な読解ができているからなのでしょう。

中沢先生