過去問は問題を解くだけで十分?!

投稿者: | 2009 年 11 月 24 日

毎年試験前になると、自分の志望大学・大学院の過去問題との格闘の日々を送る受験生たち。
問題集は書き込みで真っ黒なのに、解答用紙はまっさらでみたこともない、なんていう人はいませんか?

実は解答用紙は合格不合格を分けるカギになるほど、重要なものなんです。

閉館間際の自習室で授業をする講師と生徒。
第一志望の京大法学部の3年次編入試験が明日に迫った、Aさんとその担当講師でした。
こんなに遅くまで、と覗き込むと、二人で解答用紙を覗き込んで、何やら話しこんでいます。
「○○大学はこんな解答用紙で、△△大学は…」
そのとき勉強していた科目は「数学」でも「政治経済」でもなく、
「解答用紙の種類」だったようで、思わず笑ってしまいました。

しかし、その“珍授業”が大きな効果をもたらすとは、誰が想像したでしょうか。

次の日京大が受験生に配布したのは、例年の縦書きとは違う横書きの解答用紙だったのです。
その日受験生たちを動揺させた解答用紙は、Aさんにとってはまったく「想定内」でした。

なんでも昨今の司法試験の流れに合わせ、今年から横書き方式を取り入れたのだそうです。
このほかにも、阪大では英語の試験でマス目の解答用紙が配られたそうです。

過去問を隅々まで研究する熱意に加え、とっさの時の対応力も試される
「解答用紙」、なかなかあなどれない存在なのではないでしょうか。
「ノートに答え書くからいいの」といって、捨てないでくださいね。