教科書(物理)の読み方

投稿者: | 2010 年 2 月 5 日

物理全般の勉強の方法について、書きたいと思います。

ぱっと教科書を眺めても、意味不明な記号、長ったらしい式、その式変形等であぁーもう読むのめんどうだなーとなるかもしれません。そしてそういうものを逐一、式変形を追って、読み終わった時、なんか式を追っただけで何をしているかよくわからなかったな、ということがよくあるかもしれません。

上のような方法で読むとよく内容を理解せずに終わってしまうことが多いと思います。だから、全体として、何がしたいのか、何をしたくてこういう式を出して、変形しているのだろう?ということを考えながら、式は特に細部を追わず、適当に流して読めばいいと思います。そうする事で、そのセクションではどんな問題を扱って、どういう風に処理するといいのか?などがわかると思います。

次に、もう一度読み直し、その時に式を細部まで追います。何が目的で式を変形しているか一度目に読んでいるのでわかっています。式を細部まで追っていても目的を見失うことは少なくなると思います。

要は、式を細かく追うより、全体として何がやりたいのか、どういう問題を解きたいのか、そのためには何をしたらいいのか、ということ重点にして読んだ後で実際、手を動かして計算していくことが大事だと思います。

そして最後は必ず、演習問題を解く。解くことによって、理解の確認にもなります。実際いろんな問題を解くことによって、よくわからなかったところでも、こういうことだったのか、とわかることがたくさんあります。だから、何度も教科書を読んでもわからなかったら、一回その分野の演習問題にぶつかってみることで、実際の現象と照らし合わすことができるので、理解できることがあります。

高木先生