大阪大学大学院 人間科学研究科 行動科学系 傾向と対策

投稿者: | 2016 年 4 月 16 日

専門科目A・専門科目Bから構成されている。

 

専門科目Aは論述問題である。予備調査の目的(H25)や研究がどの程度役立つか(H26)など設問としては漠然とした問題が出されているが、毎年共通して「自身の志望分野(あるいは自身の研究計画)」に即して回答することが求められている。問題につられて漠然とした回答を行うのではなく、あくまで専門として志望する分野の基礎となる背景を押さえ、その知識や理解が十分であることを設問に対応させながら解答しアピールすることが求められていると思われる。そのために、普段から自身の専門分野の学術的位置づけや社会的な意義等を客観的に把握しておくことが必要である。また、それと合わせて自身の研究計画やテーマに関連付けて解答することが求められることがあるので、設問を見てから計画を考えるのではなく、軸となる研究計画をあらかじめ準備しておき、設問に合わせて調整を加えて解答するといったことができればスムーズに論の組み立てが可能なので、準備段階である程度具体的に計画を立てておくことが望ましい。

 

専門科目Bは複数の小問の中から、志望する分野の問題を2題、それ以外から2題を選択して回答することが求められている。小問の内容は幅広く、語句説明から英文読解、実験計画の記述など多岐にわたるが、総じて基本的な内容が問われているので、専門分野に関してはキーワードとなる語句を確実に押さえることで対応できると思われる。志望以外の分野の小問も回答する必要があるが、分野間で厳密に内容が隔たっているわけではなく、内容も基本的な問題なので、心理学や行動学を広く扱ったテキストを押さえることで対策が可能であると思われる。

 平岡先生