東北大学大学院 情報科学研究科 大学院傾向と対策

投稿者: | 2016 年 5 月 11 日

機械・知能系 傾向と対策

試験科目:数学A・B必須、他2科目選択

【数学A・B】

数学Aの大問は微分積分・微分方程式・線形代数・ベクトルの4題です。また、数学Bの大問はフーリエ変換・ラプラス変換・偏微分方程式の3題です。微分積分はテイラー展開や曲線の長さを求める問題、広義積分など幅広い範囲が出題されます。微分方程式はあらゆるパターンの方程式を解けるように準備をしておく必要があります。線形代数は行列式、逆行列、固有値・固有ベクトル、正規直行化など典型的なテーマが出題されます。いずれも標準的なレベルの問題が出題されます。数学の学習は式とグラフや図形を関連付けて考えることで、無機質な数式が色味を帯びるようになり、一層数学の学習を楽しむことができます。

【材料力学】

大問は2題、そのうち1題はねじりです。ねじりの問題は主に、反ねじりモーメント、全ねじり角、せん断応力を求める内容が出題されます。そのためにも、ねじりモーメントとねじり角の関係、ねじりモーメントとせん断応力との関係を表す公式をしっかりと覚えることが必要です。もう1題ははりの問題です。(1)では静定ばりのSFDやBMD、たわみやたわみ角を求める問題が出題されます。(2)では(1)のモデルが不静定ばりとなって出題されます。

また、年度によってはモールの応力円が出題される年もある為、幅広い学習が必要でしょう。

 

【機械力学】

大問は2題、両問共に振動論となります。回転移動の運動方程式と平行移動の運動方程式が出題されます。1質点系減衰自由振動が多く出題されますが、年度によっては強制振動や2質点系が出題される年もあります。振動論は運動方程式を立式することが最初に求められるとともに、最初の関門となります。非減衰自由振動・減衰自由振動・非減衰強制振動・減衰強制振動の4つのパターンを関連付けて学習しながら、多くのモデルに触れて練習を繰り返すよう普段の勉強から心がけましょう。

大坊先生