【傾向と対策】三重大学工学部 建築学科

投稿者: | 2022 年 12 月 8 日

三重大学工学部 建築学科の傾向と対策について解説します!

出題科目は英語と数学です。英語は TOEIC スコア提出となります。数学については、ここ三年は、大問 5,6 題からなり、分野は数III微分 1 題、数III積分 1 題、線形代数 1 – 2 題、確率統計 1 題が標準です。他には、数IIIレベルの積分がもう一題(三角関数を含む定積分)(2018), 大学レベルの微分方程式(2019)、数IIレベルの図形と領域(2020)と、様々です。以下、三年度の出題傾向を示します。

2020
数III 微分計算 
数III 積分計算 不定積分 定積分
数III 微分 グラフ
数II 図形と領域
大学範囲 線形代数・一次変換(グラフとの融合問題)
数II 確率・統計

H31
数III 微分計算 
数III 積分計算 不定積分 定積分
大学範囲 固有値・行列計算
大学範囲 微分方程式
数B 確率漸化式

H30
数III 微分計算
数III 定積分
大学範囲 連立一次方程式と行列
大学範囲 連立一次方程式と行列
数III 定積分 
数I 確率・期待値

以上です。一般に理系の編入数学では、大学2回生までの数学(線形代数、微分積分)が出題されますが、ここ三重大工学部学科においては大学レベルの微分積分( 2 変数関数のグラフ、重積分)の出題はまず見られない(H31 の微分方程式は例外)のが特徴です。その代わり、数IIIレベルの微積分と、大学レベルの線形代数の計算を押さえておくことが必須です。一貫して出題されている確率分野への対応も必要です。さらに、線形代数といっても、高校レベルの図形問題との融合問題(2020)もあります。数IIレベルの図形と領域(2020)がそのまま出題されるなど、高校数学の勉強が特に重要視される学科といえます。