受験校選択

向かうべき方向を明確

受験校の選択は、編入学を決心した時点から目指す大学が決まっていた人にとっては何でもないことですが、違う分野を学びたい、他の大学に行きたいなど、理由はなんにせよ今の大学から出たいとだけ思っている人にとっては難しいことであると思います。

どのように大学・学部・学科を選択すればいいのか。
受験科目による選択も一つの手段であると思いますが、それだけではやはり難しいでしょう。
大学は違っていても、学部が同じであれば受験科目も同じであるところが多いからです。

大学選びのコツを述べていきたいと思いますので参考にして下さい。

■志望学部・学科選び

大学編入学を目指す理由は人によって様々でしょう。

少なからず、今の大学、学部、授業内容などに不満を抱いているからこそ、新天地を求めているのだと思います。
また、不満を抱く背景には「大学生活の中でやりたいこと」や「大学を卒業してからやりたいこと」と現状とのギャップということがあるでしょう。

「大学を卒業してからやりたいこと」が「大学生活の中でやりたいこと」に関連しているという人が多いと思いますが、その場合は将来やりたいことに必要な条件を満たせる学部・学科を選んでいくことになるでしょう。

一大決心をして編入学を志すのですから、やはり学びたい分野をしっかり定めて目標とすべきものを具体化していかないと、勉強の方法を見つけるどころか勉強する意欲すら湧いてこないのではないでしょうか。
全く無知な分野でも本当に興味を持って取り組めそうなものをこの段階で見定めるべきです。

勉強が好きな人というのはなかなかいないでしょうが、自分の向かうべき方向をつかめているならば、少しでも勉強すること自体に喜びを見出せるかもしれません。

■志望校選び

学びたい分野が決まれば、必然的に次は志望校を選ぶことになります。

特に行きたい大学が決まっていないという人でも、どこの大学でも受けられるようがむしゃらに広範囲を勉強するというわけにはいきません。

レベルを設定して各大学に合った受験対策をするためにも、早めに何校かはリストアップした方が良いです。
しかし、どんなに行きたい大学があっても、大学編入学を実施していなければ話になりません。
まずは、大学編入学を実施している大学の情報収集を行いましょう。

志望学科や志望大学が今ひとつ漠然としている人でも、資料を請求したり情報を集めているうちに、運よく自分の学びたい分野にぴったりの学科や研究室・ゼミなどが見つかるということもあるでしょう。

志望校の選定には、大学の深部まで掘り下げて見る、つまり各大学・学部における研究の内容や水準を見て選ぶのがよいかと思います。
受験雑誌や大学の偏差値などではなかなかわからない情報ですが、これはかなり重要です。
「学びたいことが学べるなら大学はどこでもいい」と思ってる人もいるでしょうが、後々研究室などに属することになれば必ず痛感します。
実際に各大学や学部・学科の内部情報(スタッフの人数や質、設備など)を調べれる本も出ているようです。

第一志望の大学が決まれば、試験内容が比較的似ている大学を選ぶのが良い策であり、効率的だと思います。
2年次、3年次の編入学試験では、広く浅い知識が要求されることが多いのですが、やはり大学によって出題傾向はバラつきます。

難関校ほど学習範囲が絞り込まれ、特定の箇所について深い知識が要求されることも多く、ますますむやみやたらに手をつけるわけにはいかなくなります。

受験する大学の数も2~3校が適当なのではないでしょうか。
また、資金面についてですが、編入学することで受験費用だけでなく、少なくとも入学金・授業料が新しくかかることは避けられません。
選んだ大学が実家から通うことができるなら良いのですが、下宿するとなれば経済的負担は大きくなります。

大学によって内容は違うでしょうが、ほとんどの大学で奨学金制度が適用されていると思いますので、経済面での制約がある人は募集要項などに記載されている奨学金の内容を比較して検討するのも、志望校確定の要素の一つになるでしょう。

国立大学なら、入学金免除制度や授業料免除制度もありますし、私立大学でも、大学側の奨学金制度以外に卒業生の関係者による奨学金制度などもあるようです。

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